加えて、一番肝心の機器メーカーがサーバー型放送対応機器の開発に力を入れているとは、お世辞にも言えない状況なのです。放送業界側がいくら規格を決めても、一般ユーザーが使う機器が普及しなければまったく意味がありません。そもそもサーバー型放送は、メーカーと放送事業者にとって都合の良い規格ばかりが取り入れられており、完全にユーザー不在の状況でした。一時は政府の「規制改革・民間開放推進会議」から、密室で規格を作っているとして、見直しを求める横やりが入ったりもしました。かくしてサーバー型放送は、実現の可能性が限りなくゼロに近くなった状態で今を迎えているわけです。ただ、NHKだけは、2008年の予定で「NHKアーカイブスオンデマンド」というサービスを開始すると明言しています。これは主に過去のNHK番組をVODで視聴できるサービスですが、その中の1つとして過去1週間分の主な番組を視聴できるというものです。ただし、サーバー型放送とは別のスキームでの開始となるようです。放送法によりNHKのネットでの有料映像配信は制限を受けていましたが、2008年の放送法改正でそれが可能になると言われています。それを受けてのサービス開始というわけです。ただ、一見朗報に思えるこの話ですが、そこには権利問題という大きなハードルが横たわっており、視聴者が本当に見たいと思っているすべての番組の見逃し視聴が可能になるかどうかは、蓋を開けてみないとなんとも言えません。権利問題については後述します。
[関連情報]
ネットショップ開業で独立
ネットショップ開業について
ネットショップのワザ