その日に着るシャツを自分でプレスする

2011.07.13

クリーニング店に頼む場合でも、糊付けをせずにハンガー掛けに仕上げてもらう方法もある。ばりばりと音をたてそうなほど糊の利いたシャツは、かえって不自然だし着心地も悪い。シャツを自宅で洗い、自らアイロンをかけてみれば、シャツがどのようにつくられていて、どう着るのが愉しいかもわかるはずなのだが。日本を代表するウェルドレッサーである小林陽太郎氏をめぐっては、さまざまな伝説がある。毎朝、その日に着るシャツを自分でプレスするというのも、そのひとつだ。過日、インタヴューしたおりに伝説の真偽について訊ねた。すると、「いや、さすがに毎日ということはありませんが。父親の躾もあったのでしょう、自分のことは自分でするというふうに育ちましたから」と微苦笑まじりに答えられたものだ。それから、こんなふうに言葉を継いだ。