エコカー普及にはインフラの充実が課題

2011.11.22

自動車の環境対策に詳しい早大教授は、「ユーザーの大半は、1日の走行距離が30キロ程度。走行距離が限られていても、日常生活で乗るには十分だ。軽自動車に取って代わる存在になる」と予想する。長距離の移動には向いていないが、都市内を動き回るコミューターとしての役割ならば、十分果たせるというわけだ。確かに普及までには、なお課題もある。大型リチウムイオン電池はまだほとんどが手作りで非常に高価なため、200万円台で発売予定の三菱自動車の「IMIEV」も、実際の価格は300万円をかろうじて切る程度になる見通しだ。

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ベースとなっているガソリン車の「三菱i」(100万円台半ば)のほぼ倍もする。経産省の有識者研究会は、無料の充電コンセントを完備した電気自動車用の「優先駐車場」を新設するなど、インフラ面の充実を課題に挙げる。ガソリンスタンドと同程度までに急速充電スタンドが設置されなければ、EVの普及も進まない。だが、克服に向けた取り組みは、すでに始まっている。価格については、量産によって低下するメドがつきつつある。ガソリン高の中で、満タンに必要な電気代は数円程度ですむという利点は、普及に向けた好材料だ。インフラ面は電力会社などが、都市部の支店に急速充電スタンドを併設している。電気自動車の普及をにらんで、車庫にコンセントを標準装備している新築分譲住宅も増えているという。教授は「日本車は世界中に輸出されている。今後さらに性能を高めていけば、地球規模で環境対策にも貢献できるはずだ」と期待する。高性能な電池の登場で、ようやく実用性を手に入れようとしているEV。日本メーカーはこの分野でも、あと一歩でユーザーの支持を得られるところに来ている。