いうまでもないことであるが、「教育」という用語が我が国で広く用いられたのは江戸時代の後期以降であるにしても、我が国でも古くから「教育の事実」は存在した。そして、その「教育」にあたる大和言葉として「をしふ(教ふ)」・「をしへ(教)」とか「そだつ(育つ)」・「そだて(育)」という言葉が古くから存在している。これらのうち、まず、自動詞の「そだつ」は、「巣立つ」に由来するとされ、「大きくなる」、「生い立つ」、「成長する」ことを意味する。また、他動詞の「そだつ」(口語の「そだてる」)は、「育つようになす」、「養って生し立てる」、「養育する」ことを意味する。つまり、これは、未成熟な子どもを養育するということである。一方、「をしふ」(口語の「おしえる」)は、「為すべきやうに覚し知らす」、「告げ示す」、「導をなす」ことを意味するが「愛む」にも通じるとされる(『大言海』)。
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